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名

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版（Wiktionary）』

漢字

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名

異体字 : 𭩹（同字）

  • 筆順 :

字源

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  • 一説には、｢夕(月)｣＋飾符｢口｣。甲骨文字の｢昌｣は、｢日｣＋飾符｢口｣で構成され、｢日光｣を本義とするのに対し、｢名｣は｢月光｣を本義とする字である[字源 3](甲骨文字の｢昌｣｢朝｣も参照)。つまり、｢名｣と｢昌｣の本義構形は対比関係にある。加えて語源から推察するに、｢名｣/*meŋ/は{冥}/*mˤeŋ/の表語字であったと考えられる。｢なまえ｣の意は仮借。
    • ｢暗くて見えないから口に出す名｣という説は『説文解字』からある定説だが、やや牽強付会の感がある。

甲骨文字 金文

小篆

流伝の古文字
殷 西周

《説文》
（漢） 		《六書通》
（明）
  1. ↑ 裘錫圭 「説字小記」 『北京師範学院学報』1988年2期。
  2. ↑ 白川静 『新訂 字統』 平凡社、2004年、847-848頁。
  3. ↑ 雷縉碚 ｢“昌、名”二字本義考 —— 兼論《詩経》“安且吉兮”｣『古文字研究』2022-09-30。

意義

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  1. な。なまえ。
  2. 特別に秀でた。

語源

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  • シナ・チベット祖語 *meŋ （なまえ）より。
    • チベット語 མྱིང 、ビルマ語 မည် 、西夏語 𗦻 mjiij² 、ジンポー語 mying 、ミゾ語 hmı́ng 等、語族内のほとんどの言語に同根語が存在する。

日本語

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発音

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名詞

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  1. （な）（やや古風）その人、物又は事を他の人や事物と区別するため言語を用いて、概念を代表して標識としたもの。名前。名称。呼称。
    • 名を名乗れ。
  2. （な）ほまれ、名誉。
    • 名を上げる。
  3. （ミョウ）荘園や公領を構成した基本単位・徴税単位。またそれに由来する地名区分。

派生語

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接尾辞

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  1. （メイ）～の名前。
    • ファイル名。ドメイン名。
  2. （メイ）人数を数える時の助数詞
    • 類義語：人（にん）

接頭辞 

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  1. （メイ）特別に秀でた。秀でていて有名な。非凡な。偉大な。
    • 名作家、名選手、名探偵、名演奏、名監督、名脇役、名料理人、名投手、名解答、名ドライバー、名シーン、名奉行
    • 類義語：大

造語成分

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メイ

  1. 「名古屋」に関する語を造る。

熟語

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中国語

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名 *

名詞

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  1. 名前（なまえ）。
  2. 名声。名誉。
  3. 名目。

動詞

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  1. ～という名である。

量詞

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  1. 人数に用いる量詞。
  2. 席次。順位。

熟語

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朝鮮語

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名 *

依存名詞

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  1. 人数に用いる助数詞。

熟語

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ベトナム語

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名 *

名詞

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  1. 名前（なまえ）。
  2. 名声。

コード等

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点字

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